排水中6価クロムの高炉スラグへの固定化技術 [六価クロムと健康への影響]

東大の生産技術研究所 附属サステイナブル材料国際研究センター の研究者が新しい金属イオン回収技術を公開しています。(公開日 2009 年11 月18 日)

「水熱反応やマイクロ波加熱による排水中重金属の鉄鋼スラグへの固定化およびスラグ中重
金属の回収 」
http://proposal.ducr.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/ccr_usr/detail.cgi?num=5141&query=&max=

詳細はこのアドレスからご覧ください。

この記事には、「クロムなどの重金属が含まれ、その溶出が懸念されている一部の製鋼スラグの無害化」を狙ったものだとあります。

一部の製鋼スラグは管理がいい加減だと地下水へ重金属が染み出すことを教えてくれます。

「水熱反応による排水中6価クロムの高炉スラグへの固定化を検討した結果、6価クロムの高炉スラグへ固定化・安定化が確認された。」ということで、一部の有害な製鋼スラグから排出された重金属を、おそらく有害でない普通の高炉スラグに吸着回収する手法のようです。

「水熱反応には250℃以上の水熱条件が必要」なので、別途加熱装置を必要とするというものでした。

いったん系外へ流出させてしまった重金属(このケースでは六価クロムと明記)を回収することは大変なエネルギーと苦労を伴うもの。

系外へ絶対流出しないような管理義務を企業は負っています。

いるはずです。

地下水への浸透がある地域では、井戸水や農業井戸水がいろいろな用途に利用されています。

直接飲用している場合は、発ガン性を持つ六価クロムであれば大変危険なことになりますし、すでになっている可能性さえありえます。

野菜や稲田へ地下水を放散している場合は、穀物や野菜類に付着してお茶の間へと運ばれている可能性もありえます。

私たちの口の中へなんとか侵入しようと重金属はたくらんでいます。

だからこそ、危険な猛毒の重金属の管理規制は厳しいのですが、法に抜け穴はないのでしょうか。

法基準に甘さがないのでしょうか。

特に製鋼スラグ発生地域の市民は、監視の目を厳しく持っておく必要があります。

以上



野花~奥州街道(4-155) [奥州街道日記]

TS393239.jpgTS393238ここから右手の旧道へ
TS393240.jpgTS393239ゆるやかに坂を上る
TS393241.jpgTS393241野の草花
TS393242.jpgTS393242同上拡大

国道4号線から右手へと旧街道が残っている。
旧道を歩く。

道はまだ緩やかに坂を上っているが、そろそろ峠が近いように思われる。

紫色の野の花が広がっている。

これもやはり「手に取るな」である。

手を出すな~奥州街道(4-154) [奥州街道日記]

TS393236.jpgTS393236山間の稲田
TS393237.jpgTS393237神の存在を思わせる雲と光
TS393238.jpgTS393238古代そのままの川

山間の稲田を眺めながら歩いている。
標高が高くなっているのだろう、空の雲が近くに感じられる。

雲と光が織り成す模様を見ていると、古代の神の存在を実感するようである。

よいこと、悪いことが起これば、人々が神に祈った気持ちが何となくわかるような気がする。

同じ空でもモンゴルや中国、インドとは景色が異なるだろう。

気温と水蒸気のかもし出す風景であるから、これは日本独特の光景だと思う。

小さな川が眼下に流れている。
川原を見ると河川敷一面がつた類と思われる雑草に覆われている。

つまりまったく人手が入っていない川である。

おそらく古代からずっとそのままの姿を保ってきたのだろう。

こういう川で暮らす魚介類や動物は、永遠に幸福な生活を続けていけるはずだ。

人間が『河川管理』という人間だけの目的のために手を下すと、人間以外は甚大な被害を蒙ることになる。

「やはり野に置け 蓮華草」という句が自然と頭に浮かんできた。

「ことわざデータバンク」を見てみると、それは俳句の一部だった。
http://www.sanabo.com/kotowaza/arc/2001/09/post_785.html

播磨の俳人瓢水の句「手に取るな やはり野におけ 蓮華草」

「手に取るな」と動作を禁止する言葉が頭についていた。

句の意味はこうである。

「蓮華草は野原で咲いているからこそ美しいということ。そのものに合った環境に置くのがよいというたとえ。 」

そこで私(ペンネーム源太郎)も一句。

「手は要らぬ やはりそのまま 河川敷」 源太郎

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