ある主婦の恐怖 (福島第一原発事故) [つれづれ日記]
源太郎様
この動画を観たら、更に怖くなりました。
原発にあっては、おかしなことがあったとしたら、
日本が吹っ飛ぶ位の重大な事なのに、本当に恐ろしいです。
http://pirori2ch.com/archives/1495140.html
ジャーナリスト広瀬隆氏の語る福島原発問題の真相(「ニュースの深層」3月17日)。
主婦Kさんへ
源太郎です。こんにちは。
上の動画は私の中古パソコンでは展開して見れませんでしたが、広瀬氏の論文は別のサイトで読みました。
日本全滅という雰囲気の論調ですね。
物理学者、随筆家の寺田寅彦が「正当にこわがる」ことの難しさを述べていましたね。(下段参照ください)
人の意見だけをメインにおきますと、必要以上にこわくなったり、逆に平気になったりします。
それが一番楽なやりかたですが、危険な方法です。
寺田は噴火する火山を現地で見ながら、登山にこれからでかける若者たちが「平気平気」と強がる姿を見て、危険な行為だと思ったのでしょう。
一方、火山が山の神の怒りであると信じる老婆は、村の鎮守の祠の前にしゃがんで、ひたすら山の神に罪をお詫びをし、鎮めるようにお祈りをささげます。
前者は必要以上に怖がらない人、後者は必要以上に怖がる人です。
その火山噴火のメカ二ズムや噴火再発の特徴的動きなどは、ただひとつの真実しかありません。
真実に迫るためには、火山周辺の振動を測定し、火口の温度を測定し、山の中腹の位置をGPSで計測し地面の移動が起きていないかどうかを調べることです。
またその火山の過去の噴火のデータを解析し、噴火の周期や規模などを知ることが必要です。
それに基づいて、ここ1週間はきわめて危険だが、それ以降半年間はまず安全であろうと予測し、1週間だけは「正当にこわがり」山へ近づかないようにする。
それが過ぎれば半年間は普段どおりの生活に戻る。
半年を経過すれば、それ以降はどう予想されるのかを更に研究する。
そういう調査する努力をする人だけが、正当にこわがることができるようになるのだと思います。
したがって、寺田の説に従う限り、この広瀬氏の論文や動画がどれほど過激で恐ろしい表現を含んでいても、私はまったく動じないでしょう。
私自身が学んだこと、知った事実から、おそらく福島の現状は子の程度の危険性があるだろうから、こういう怖がり方をしようと決めるだけです。
新しい信頼できるデータが追加されれば、それによって考え方は少し修正していきます。
噂や人の意見に左右されないためには、自分がしっかり勉強することしかないようです。
100点取れなくてもいいので、30点であっても勉強することで正当なこわがりに近づけられます。
私は年単位で首都圏の放射性物質汚染が強くなるように思っています。
東北はそれ以上の被害にあうでしょう。
どこまでが居住できるか、それが問題になります。
1ヶ月や2ヶ月では首都圏では何も起きないと思います。
MOX燃料を使う炉の事故は何十年、何百年単位で「ある種の核物質」が増加するというデータがあります。
それが人類にどの程度有害なのかは、素人の私にはまだわかりません。
しかし、原爆事故から1000年以上も先のその濃度推移を計算機シミュレーションする研究が2010年に大学でやられていました。
有害でなければあわてて今そういう研究は必要ないはずです。
①専門家はMOX燃料での事故炉からは何か問題物質が拡散することを知っていて、恐れているようです。
②そして福島第一原発では、第3号炉だけが2010年10月にMOX燃料を混合した運転を営業開始しています。
①+②は、今後広域に深刻な事態が起きる可能性があることを示唆しているように見受けられます。
更に勉強して、予測の精度を上げていくように精進仕様と思います。
なぜそういう努力をするのか?
それは「正当にこわがるため」なのです。
例えば、韓国の歌手グループKARAが解散するかどうか、という予測があります。
それと異なり、科学技術の将来の危険性を予測することはかなりしんどい勉強が必要になります。
噂や口コミの収集だけでなく、ある程度専門的知識の収集が必要になります。
以上を、参考にしていただければ幸いです。草々
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参考)
「ものをこわがらな過ぎたり、こわがり過ぎたりするのはやさしいが、正当にこわがることはなかなかむつかしい。
--寺田 寅彦 (1935年)
この、寺田寅彦(物理学者で随筆家, 1878-1935年)による警句は、近ごろ、とくに放射能あるいは化学物質のリスクを研究する人によく引用される。
それは、近藤 (1985, 1998)が放射線の害を論じた本の頭でこれを引用したのにならったものらしい。近藤の本には、この文句がもともとどこに現われたのかは示されていない。
幸い、寺田の随筆の大部分は「青空文庫」(http://www.aozora.gr.jp/)という有志のプロジェクトによってディジタル化され公開されている。そのおかげで、インターネット上の全文検索で、引用の出どころを知ることができた。
以下略」(「正当にこわがることはむつかしい。」より抜粋)
http://www.google.co.jp/url?q=http://web.sfc.keio.ac.jp/~masudako/sayings/fear_ja.html&sa=U&ei=E2GBTfr1DdK5ca216aID&ved=0CA0QFjAA&usg=AFQjCNHIrLuvr_3nQ-zr752j0pHYixM5mQ
この動画を観たら、更に怖くなりました。
原発にあっては、おかしなことがあったとしたら、
日本が吹っ飛ぶ位の重大な事なのに、本当に恐ろしいです。
http://pirori2ch.com/archives/1495140.html
ジャーナリスト広瀬隆氏の語る福島原発問題の真相(「ニュースの深層」3月17日)。
主婦Kさんへ
源太郎です。こんにちは。
上の動画は私の中古パソコンでは展開して見れませんでしたが、広瀬氏の論文は別のサイトで読みました。
日本全滅という雰囲気の論調ですね。
物理学者、随筆家の寺田寅彦が「正当にこわがる」ことの難しさを述べていましたね。(下段参照ください)
人の意見だけをメインにおきますと、必要以上にこわくなったり、逆に平気になったりします。
それが一番楽なやりかたですが、危険な方法です。
寺田は噴火する火山を現地で見ながら、登山にこれからでかける若者たちが「平気平気」と強がる姿を見て、危険な行為だと思ったのでしょう。
一方、火山が山の神の怒りであると信じる老婆は、村の鎮守の祠の前にしゃがんで、ひたすら山の神に罪をお詫びをし、鎮めるようにお祈りをささげます。
前者は必要以上に怖がらない人、後者は必要以上に怖がる人です。
その火山噴火のメカ二ズムや噴火再発の特徴的動きなどは、ただひとつの真実しかありません。
真実に迫るためには、火山周辺の振動を測定し、火口の温度を測定し、山の中腹の位置をGPSで計測し地面の移動が起きていないかどうかを調べることです。
またその火山の過去の噴火のデータを解析し、噴火の周期や規模などを知ることが必要です。
それに基づいて、ここ1週間はきわめて危険だが、それ以降半年間はまず安全であろうと予測し、1週間だけは「正当にこわがり」山へ近づかないようにする。
それが過ぎれば半年間は普段どおりの生活に戻る。
半年を経過すれば、それ以降はどう予想されるのかを更に研究する。
そういう調査する努力をする人だけが、正当にこわがることができるようになるのだと思います。
したがって、寺田の説に従う限り、この広瀬氏の論文や動画がどれほど過激で恐ろしい表現を含んでいても、私はまったく動じないでしょう。
私自身が学んだこと、知った事実から、おそらく福島の現状は子の程度の危険性があるだろうから、こういう怖がり方をしようと決めるだけです。
新しい信頼できるデータが追加されれば、それによって考え方は少し修正していきます。
噂や人の意見に左右されないためには、自分がしっかり勉強することしかないようです。
100点取れなくてもいいので、30点であっても勉強することで正当なこわがりに近づけられます。
私は年単位で首都圏の放射性物質汚染が強くなるように思っています。
東北はそれ以上の被害にあうでしょう。
どこまでが居住できるか、それが問題になります。
1ヶ月や2ヶ月では首都圏では何も起きないと思います。
MOX燃料を使う炉の事故は何十年、何百年単位で「ある種の核物質」が増加するというデータがあります。
それが人類にどの程度有害なのかは、素人の私にはまだわかりません。
しかし、原爆事故から1000年以上も先のその濃度推移を計算機シミュレーションする研究が2010年に大学でやられていました。
有害でなければあわてて今そういう研究は必要ないはずです。
①専門家はMOX燃料での事故炉からは何か問題物質が拡散することを知っていて、恐れているようです。
②そして福島第一原発では、第3号炉だけが2010年10月にMOX燃料を混合した運転を営業開始しています。
①+②は、今後広域に深刻な事態が起きる可能性があることを示唆しているように見受けられます。
更に勉強して、予測の精度を上げていくように精進仕様と思います。
なぜそういう努力をするのか?
それは「正当にこわがるため」なのです。
例えば、韓国の歌手グループKARAが解散するかどうか、という予測があります。
それと異なり、科学技術の将来の危険性を予測することはかなりしんどい勉強が必要になります。
噂や口コミの収集だけでなく、ある程度専門的知識の収集が必要になります。
以上を、参考にしていただければ幸いです。草々
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参考)
「ものをこわがらな過ぎたり、こわがり過ぎたりするのはやさしいが、正当にこわがることはなかなかむつかしい。
--寺田 寅彦 (1935年)
この、寺田寅彦(物理学者で随筆家, 1878-1935年)による警句は、近ごろ、とくに放射能あるいは化学物質のリスクを研究する人によく引用される。
それは、近藤 (1985, 1998)が放射線の害を論じた本の頭でこれを引用したのにならったものらしい。近藤の本には、この文句がもともとどこに現われたのかは示されていない。
幸い、寺田の随筆の大部分は「青空文庫」(http://www.aozora.gr.jp/)という有志のプロジェクトによってディジタル化され公開されている。そのおかげで、インターネット上の全文検索で、引用の出どころを知ることができた。
以下略」(「正当にこわがることはむつかしい。」より抜粋)
http://www.google.co.jp/url?q=http://web.sfc.keio.ac.jp/~masudako/sayings/fear_ja.html&sa=U&ei=E2GBTfr1DdK5ca216aID&ved=0CA0QFjAA&usg=AFQjCNHIrLuvr_3nQ-zr752j0pHYixM5mQ
2011-03-20 22:00
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