松陰生誕の地~長州(20) [萩の吉田松陰]

SH3B0066.jpgSH3B0066春は桜がきれいだろう(坂道にて)
SH3B0067.jpgSH3B0067椎原霊園の文字が壁に見える
SH3B0068.jpgSH3B0068右手に背の低いシュロ木がある公園

坂道は急になっていく。
サンダルの擦れたあとが皮がはがれて赤くなり、ヒリヒリしてくる。
サンダルの紐を少し緩めて、ぺったんぺったんと不揃いな歩行になっている。

街道歩キニストが聞いてあきれる。
伊藤博文旧宅の駐車場からまだ1kmほどしか歩いていないのに、もう豆を作ってしまった。

坂道右手にかなり古い桜の木が枝を道の上に広げている。

幼い頃の松陰も、春の時期にはこの桜を見て玉木家の塾へ通ったのであろう。
桜の木も松陰の時代から数えて2代目、3代目かも知れない。

やがて坂道の傾斜がやや緩やかになってきた。
頂上か坂の踊り場に近づいたらしい。

正面左手の林の隙間から墓石がいくつか見える。
左手は墓場のようだ。

壁の上に「椎原霊園」と書かれている。
この地域を椎原というのであろう。

霊園を通り過ぎると、踊り場に至る。
右手に細長い公園が広がっている。
樹木に囲まれた涼しげな空間である。

芝生の公園には、木製のベンチと椅子のセットが二つ見える。
公園の入り口には背の低いシュロの木が植えられていた。

実は、ここが吉田松陰の生家跡なのである。
家屋はというと、現在の松陰神社境内へ移築し復元されている。
ここには何もない。

玄関脇のシュロの木だけが残っている……と、私は感じた。
うっかり移植を忘れたのではないだろう。

確信を持って、この地に置き捨てて言ったに違いない。

ここにシュロの木があって初めて、その意味を表すのである。

墓場のある場所、そういう場所に杉家はあり、そこで松陰は生まれ育ったのである。

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