山中の双六(すごろく)~奥州街道(4-194) [奥州街道日記]

TS393395.jpgTS393395マイクロウエーブの塔
TS393396.jpgTS393396林道は下り始める
TS393398.jpgTS393398どこかで見た光景??(古道の入口)

林道の坂を上っていくと、やがてマイクロウエーブの塔が立つ峠らしき場所へ着いた。
そこから右へ旋回しながら、林道は下り坂になっていく。

あまりに道路の旋回が大きいなと思いつつも、坂を下っていった。

しばらく降りてくると、右手に見たことのある光景が広がった。

「奥州街道 有壁方面」と赤い文字が見える。
その奥には先ほど読んだ案内板があった。

「奥州街道 肘(ひじ)曲がり坂」と書いてある。

やってしまった!

完全に道を間違えた。
それも一旦登っていった坂道を、下りには迂回しながら元の古道出発点の位置まで戻ってきたのである。

第二有壁には行けなかったのだ。

林道を巡るうちにいつのまにか有壁宿の北の外れへ戻されたことになる。

無駄に約2キロメートルを歩いたことになる。

暑さのために汗をかいているが、その上に冷や汗もかきはじめたようだ。

これを無念といわずになんと言おうか。

あきらめるしかない。

私の使っているガイドブックの地図の不正確さも手伝っているが、途中途中でコンパスで方向を確認することを怠った私の責任でもある。
奥州街道は北へ北へと延びているから、東や南を向いたら間違いであると気づくべきだった。

奥州街道の第4幕は今日で4日目である。
4日目の足はつま先が痺(しび)れ始める。

以前はここで豆ができて歩けなくなっていたが、四街道を歩くうちに豆はできない体質に変わった。
しかし、疲労が足先に出てくるのは変わらない。

その足で第二有壁へと挑んだのだったが、元に返されてしまった。

街道歩きにはつき物の道迷いであるが、今回はほとほと精神的ダメージを受けた。

もう一度古道を通って険しいといわれる第二有壁に挑戦するだけの体力もないし、これからでは山中で日が暮れ始めるから危険である。
有壁宿をもう一度通過して、来た道を戻り国道4号線を歩くしか他に手はない。
今朝歩いてきた道を戻って、国道4号線に戻った。

国道を歩けば間違いなく一関宿へと着く。

江戸時代には国道はないから、道を間違ったなら何度もそのルートを探して挑戦したことだろう。

そういう苦労を含めて昔の街道歩きというのはすごいものだと関心する。

現代の私たちは、国道という逃げ道が税金でちゃんと整備されている。

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