がんばれ、中田英寿 [奥州街道日記]
シャビ(Wikipedia)より引用
シャビ・アロンソ(Wikipedia)より引用
ミッドフィールダー、サッカーで自陣フィールドの中央を守り、フォワード(FW)とディフェンダー(DF)の間に位置し、両者をつなぎつつ攻撃と守備の両方に関わるポジションのことである。
ゲームを組立てる重要な役割を持つ。
アルゼンチンではVolante(ボランテ)という。
スペイン代表のMFであるシャビ(Xavi)のワールドカップ決勝でのほぼ全プレーを注目してみてみた。
スペイン・カタルーニャ州テラッサ市出身でリーガ・エスパニョーラのFCバルセロナに所属するスペイン代表の MFである。
シャビのプレーを見て中田英寿が現役復帰したいと思ったというからビデオで見た。
7月23日夜9時からのNHKのテレビで中田英寿の見たワールドカップを放映していた。
その中で決勝戦の終了後に中田英寿が吐いた言葉が「シャビ」だった。
シャビの役割なら自分の年齢でもできるし、やってもたいと思ったのではないだろうか。中田は復帰するだろう。その光景を撮ったのはNHKの手柄だ。
中田英寿は日本のMFとしてシャビと同じ背番号8番をつけてドイツW杯のグループリーグ全3試合にフル出場した。
ブラジル戦終了後にピッチに仰向けになり10分間泣いた。
そのプロ中のプロである中田が涙のブラジル戦から4年後の南アフリカ大会決勝戦で見たのはシャビのプレーだと語ったのである。
私はほとんど決勝ではシャビの姿を追ってみてはいなかった。
スペインはイニエスタとビジャとプジョルのチームだと思っていた。プロが見るとそうではないということだ。
スペインはシャビのチームだということだ。
決勝点のシーンではシャビは登場してこない。
それはスペインサッカーのスタイルではなく、セスク・ファブレガスによりオランダ式のごとく右サイド突破から生まれた勝機を生かしたシーンだからだ。
だからシャビは私にとっては印象が薄かったのだ。
スペイン対オランダの決勝戦90分+30分のフル試合をビデオで見直してみた。
背番号8番のシャビに注目してみた。
シャビがつぶされているときはスペインは攻撃の目が作れていなかった。
シャビが自由に球を扱うと、シャビから鋭い攻撃開始の指令パスが出ていた。
それを合図に前方の選手が加速する。
シャビはスペインの司令塔であった。
走る距離や速度はフォワードほど速い必要はない。
位置は真ん中辺りなので体力の損耗は少ない。
それでいてゲームの流れを変えることができる。
頭脳プレーそのものである。
年齢や体力によらず勤まるポジションである。
中田はそこにプロとしての生き方を発見したのだ。
通称がシャビ(Xavi)で,本名は シャビエル・エルナンデス・クレウス(Xavier Hernández Creus)である。
同じスペインチームにはシャビ・アロンソという有名なMFもいる。
リーガ・エスパニョーラのレアル・マドリードに所属している。
ワールドカップではシャビより少し後方で右サイドのMFをやっていた。
こちらのほうが本当はシャビなのに、なぜスペインリーグではシャビエルの方を「シャビ」と呼ぶのだろうか。
いまだにその理由を私は知らない。
二人の顔はかなり違っている。
シャビは濃いラテン系の顔である。
一方シャビ・アロンソはヨーロッパ人と東洋人の混じったような雰囲気を持つ。
シャビ・アロンソが出ている試合をテレビでみるとき、私の目はいつもシャビ・アロンソの顔に引き付けられる。
それは彼がスペイン、バスク自治州トロサ出身の人だからだ。
つまり昔のバスク王国である。
ザビエルはバスク王国のザビエル城の子として生まれている。
シャビ・アロンソの顔はバスク人の顔なのである。
山口市のザビエル堂の前に立つフランシスコ・ザビエルの銅像を見上げたことがあるが、それと顔の陰影がよく似ている。
シャビ・アロンソがボールを持つと顔が大きく写される。
私はボールを見ず彼の顔の方に目をやる。
生きているザビエルを探そうとしているようである。
日本の街道に「シュロの木」を植えていった人物の顔かも知れない。
以前から私はレアル・マドリードのシャビ・アロンソのファンだったが、中田の発言に刺激されてシャビのファンにもなった。
もし中田が現役に復帰するとしても、おそらくJリーグではやらないだろう。
シャビ風の腕を磨くならスペインかイタリアだ。
シャビの価値を認めているプロリーグに名乗りを上げるのではないか。
中田の発言に刺激されて、もう一度ワールドカップの決勝戦を見た私だったが、確かにプロが見るサッカーは違うことがわかった。
中田やNHK解説の山本さんがシャビの優れたプレーを指摘していた.
それまで2回見たときには、その解説者の言葉の意味が理解できなかった。
なぜなら私の目はフォワードのほうへ引き付けられているから、司令塔の指令パスを出す前の姿や位置取りを見ていないからだ。
中田がシャビが凄いと言ったのを聞いてから、3回目に同じ試合を見た。
そのときは解説の山本さんがいう意味が理解できた。
つまり中田と山本さんは同じところを見て評価しているのだった。
私は目が見える人間だが、それなのに見えていなかった。
ワールドカップレベルのサッカーは奥が深い。
中田が日本代表のMFを勤めるとすれば、フォワード陣やサイドバックの人選は中田自身が決めねばならないだろう。
自分がパスによって理想的な形で使える能力を持つ人材が周囲に必要となる。
監督が人選する様では中田は生きない。
それだけ中田は選手としては難しい人材だ。
中田は世界が見えているから、中田を使いこなす人物も世界が見えていなければならない。
オシム再登場しかないのではないか。
私は監督のフォワード起用ミスを今回の日本代表の敗戦理由としてあげたが、それは瑣末な現象だったかも知れない。
確実に勝つためにはフォワード1名の交代程度ではできなかったかも知れない。
優勝などとてもそれだけでは実現できない。
中田はパラグアイ戦に確実に勝つ方法を知っているだろうし、日本が優勝するための方法も見えていることだろう。
引退後の中田の社会行動は尊敬に値するが、私はあまり好きではない。
50歳を越えてからやるなら納得できる。
まだ若いうちにしかできない高いレベルの仕事があるはずだ。
現役復帰するなら、私はかつての中田ファンに戻るだろう。
がんばれ、中田英寿。
シャビ・アロンソ(Wikipedia)より引用
ミッドフィールダー、サッカーで自陣フィールドの中央を守り、フォワード(FW)とディフェンダー(DF)の間に位置し、両者をつなぎつつ攻撃と守備の両方に関わるポジションのことである。
ゲームを組立てる重要な役割を持つ。
アルゼンチンではVolante(ボランテ)という。
スペイン代表のMFであるシャビ(Xavi)のワールドカップ決勝でのほぼ全プレーを注目してみてみた。
スペイン・カタルーニャ州テラッサ市出身でリーガ・エスパニョーラのFCバルセロナに所属するスペイン代表の MFである。
シャビのプレーを見て中田英寿が現役復帰したいと思ったというからビデオで見た。
7月23日夜9時からのNHKのテレビで中田英寿の見たワールドカップを放映していた。
その中で決勝戦の終了後に中田英寿が吐いた言葉が「シャビ」だった。
シャビの役割なら自分の年齢でもできるし、やってもたいと思ったのではないだろうか。中田は復帰するだろう。その光景を撮ったのはNHKの手柄だ。
中田英寿は日本のMFとしてシャビと同じ背番号8番をつけてドイツW杯のグループリーグ全3試合にフル出場した。
ブラジル戦終了後にピッチに仰向けになり10分間泣いた。
そのプロ中のプロである中田が涙のブラジル戦から4年後の南アフリカ大会決勝戦で見たのはシャビのプレーだと語ったのである。
私はほとんど決勝ではシャビの姿を追ってみてはいなかった。
スペインはイニエスタとビジャとプジョルのチームだと思っていた。プロが見るとそうではないということだ。
スペインはシャビのチームだということだ。
決勝点のシーンではシャビは登場してこない。
それはスペインサッカーのスタイルではなく、セスク・ファブレガスによりオランダ式のごとく右サイド突破から生まれた勝機を生かしたシーンだからだ。
だからシャビは私にとっては印象が薄かったのだ。
スペイン対オランダの決勝戦90分+30分のフル試合をビデオで見直してみた。
背番号8番のシャビに注目してみた。
シャビがつぶされているときはスペインは攻撃の目が作れていなかった。
シャビが自由に球を扱うと、シャビから鋭い攻撃開始の指令パスが出ていた。
それを合図に前方の選手が加速する。
シャビはスペインの司令塔であった。
走る距離や速度はフォワードほど速い必要はない。
位置は真ん中辺りなので体力の損耗は少ない。
それでいてゲームの流れを変えることができる。
頭脳プレーそのものである。
年齢や体力によらず勤まるポジションである。
中田はそこにプロとしての生き方を発見したのだ。
通称がシャビ(Xavi)で,本名は シャビエル・エルナンデス・クレウス(Xavier Hernández Creus)である。
同じスペインチームにはシャビ・アロンソという有名なMFもいる。
リーガ・エスパニョーラのレアル・マドリードに所属している。
ワールドカップではシャビより少し後方で右サイドのMFをやっていた。
こちらのほうが本当はシャビなのに、なぜスペインリーグではシャビエルの方を「シャビ」と呼ぶのだろうか。
いまだにその理由を私は知らない。
二人の顔はかなり違っている。
シャビは濃いラテン系の顔である。
一方シャビ・アロンソはヨーロッパ人と東洋人の混じったような雰囲気を持つ。
シャビ・アロンソが出ている試合をテレビでみるとき、私の目はいつもシャビ・アロンソの顔に引き付けられる。
それは彼がスペイン、バスク自治州トロサ出身の人だからだ。
つまり昔のバスク王国である。
ザビエルはバスク王国のザビエル城の子として生まれている。
シャビ・アロンソの顔はバスク人の顔なのである。
山口市のザビエル堂の前に立つフランシスコ・ザビエルの銅像を見上げたことがあるが、それと顔の陰影がよく似ている。
シャビ・アロンソがボールを持つと顔が大きく写される。
私はボールを見ず彼の顔の方に目をやる。
生きているザビエルを探そうとしているようである。
日本の街道に「シュロの木」を植えていった人物の顔かも知れない。
以前から私はレアル・マドリードのシャビ・アロンソのファンだったが、中田の発言に刺激されてシャビのファンにもなった。
もし中田が現役に復帰するとしても、おそらくJリーグではやらないだろう。
シャビ風の腕を磨くならスペインかイタリアだ。
シャビの価値を認めているプロリーグに名乗りを上げるのではないか。
中田の発言に刺激されて、もう一度ワールドカップの決勝戦を見た私だったが、確かにプロが見るサッカーは違うことがわかった。
中田やNHK解説の山本さんがシャビの優れたプレーを指摘していた.
それまで2回見たときには、その解説者の言葉の意味が理解できなかった。
なぜなら私の目はフォワードのほうへ引き付けられているから、司令塔の指令パスを出す前の姿や位置取りを見ていないからだ。
中田がシャビが凄いと言ったのを聞いてから、3回目に同じ試合を見た。
そのときは解説の山本さんがいう意味が理解できた。
つまり中田と山本さんは同じところを見て評価しているのだった。
私は目が見える人間だが、それなのに見えていなかった。
ワールドカップレベルのサッカーは奥が深い。
中田が日本代表のMFを勤めるとすれば、フォワード陣やサイドバックの人選は中田自身が決めねばならないだろう。
自分がパスによって理想的な形で使える能力を持つ人材が周囲に必要となる。
監督が人選する様では中田は生きない。
それだけ中田は選手としては難しい人材だ。
中田は世界が見えているから、中田を使いこなす人物も世界が見えていなければならない。
オシム再登場しかないのではないか。
私は監督のフォワード起用ミスを今回の日本代表の敗戦理由としてあげたが、それは瑣末な現象だったかも知れない。
確実に勝つためにはフォワード1名の交代程度ではできなかったかも知れない。
優勝などとてもそれだけでは実現できない。
中田はパラグアイ戦に確実に勝つ方法を知っているだろうし、日本が優勝するための方法も見えていることだろう。
引退後の中田の社会行動は尊敬に値するが、私はあまり好きではない。
50歳を越えてからやるなら納得できる。
まだ若いうちにしかできない高いレベルの仕事があるはずだ。
現役復帰するなら、私はかつての中田ファンに戻るだろう。
がんばれ、中田英寿。
2010-07-31 10:27
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