中田英寿の現役復帰の可能性について [奥州街道日記]
ミッドフィールダー。
サッカーでフィールドの中央を守り、フォワード(FW)とディフェンダー(DF)の間に位置し、両者をつなぎつつ攻撃と守備の両方に関わるポジションのことである。
ゲームを組立てる重要な役割を持つ。
アルゼンチンではVolante(ボランテ)という。
スペイン代表のMFであるシャビ(Xavi)のワールドカップ決勝戦でのほぼ全プレーを注目してみてみた。
スペイン・カタルーニャ州テラッサ市出身でリーガ・エスパニョーラのFCバルセロナに所属するスペイン代表の MFである。
決勝戦のシャビのプレーを見て、あの中田英寿が現役復帰したいと思ったというから見たのである。
7月23日夜9時からのNHKのテレビ番組で「中田英寿の見たワールドカップ」を放映していた。
その中で決勝戦の終了直後に中田英寿が吐いた言葉が「シャビ」だった。
シャビの役割なら自分の年齢でもできるし、やってみたいと思ったのではないだろうか。
中田はおそらく復帰するだろう。
その光景を撮ったのはNHKの手柄だ。
中田英寿は日本のMFとしてシャビと同じ背番号8番をつけ、ドイツW杯のグループリーグ全3試合にフル出場した。
ブラジル戦終了後にピッチに仰向けになりタオルを頭からかぶって10分間ほど泣いていたシーンは有名である。
そのプロ中のプロである中田が、涙のブラジル戦から4年後の南アフリカ大会決勝戦で見たのはシャビのプレーだと語ったのである。
実は私はほとんど決勝ではシャビの姿を追って見てはいなかった。
スペインはイニエスタとビジャとプジョルのチームだとばかり思っていた。
しかし、プロが同じ試合を見るとそうではないということだった。
スペインはシャビのチームだということだ。
決勝点のシーンではシャビは画面に登場してこない。
それはスペインサッカーのスタイルではなく、セスク・ファブレガスによってまるでオランダロッペン式に右サイドを突破することから生まれた勝機を生かしたシーンだからだ。
シャビは画面を右に外れた位置にいたはずだ。
だからシャビは私にとって印象が薄かったのだ。
スペイン対オランダの決勝戦「90分+30分」のフル試合をビデオで見直してみた。
背番号8番のシャビに注目してみた。
シャビがつぶされているときはスペインの攻撃の目が失われていた。
シャビが自由に球をさばいていると、シャビから鋭い攻撃開始の指令パスが出ていた。
それを合図に前方の選手たちは一斉に互いに約束していたかのような場所へ向かって加速する。
シャビはスペインの司令塔であった。
そしてその動きは120分間まったく変わらなかった。
MFの走る距離や速度はフォワードほど要求されない。
位置はいつもピッチの大体真ん中辺りなので体力の損耗は少ない。
それでいてゲームの流れを変えることができる。
頭脳プレーそのものである。
年齢や体力によらず勤まるポジションである。
中田はそこにプロとしての自分の生き方を発見したのだろう。
万一現役に復帰するとしても、中田はおそらくJリーグではやらないだろう。
スペインかイタリアだ。
「シャビの価値」を認めているプロリーグに名乗りを上げるのではないか。
中田の番組発言に刺激されて、もう一度決勝を見た私だったが、確かにプロが見るサッカーは違うことがわかった。
中田はシャビの優れたプレーを一番印象深いものとして指摘していたが、これまで決勝戦を2回(ライブとビデオ再生)見たときには、その意味が理解できていなかった。
中田に言われて今回3回目に見たときは、番組内で解説の山本さんがいう言葉の意味が理解できた。
山本さんは、2度ほどシャビのプレーを絶賛していたのだった。
つまり中田と山本さんは同じところを見て評価しているのだった。
私は目が見える人間だが、それなのにそれが見えていなかった。
サッカーは奥が深い。
中田が日本代表のMFを勤めるとすれば、フォワード陣やサイドバックの人選は中田自身が決めねばならないだろう。
自分がパスによって理想的な形で使える能力を持つ人材が中田の周囲に必要となるだろう。
監督が代表選手を人選するようでは中田は生きてこないだろう。
それだけ中田は選手としては難しい人材だ。
中田には世界が見えているからだろう。
テレビ解説者の「山本監督」に、中田MFという組み合わせがいいかもしれない。
私は「フォワードの起用ミス」を今回の日本代表の敗戦理由としてあげたが、それは瑣末な現象だったかも知れない。
一人だけわがまま勝手なフォワードを一人交代させても負けていた可能性が高い。
ワールドカップで決勝まで進もうとするには、その程度のミスの修正ではすまないということだ。
中田はパラグアイ戦に確実に勝つ方法を知っているだろうし、日本が優勝するための方法も見えていることだろう。
パラグアイ戦では、日本代表は防御一辺倒で「戦うことを忘れていた」という見方は私も中田と一緒だった。
引退後の中田の行動は尊敬に値するが、私はあまりそれは好きではない。
50歳の中田の行動ならば賛同するだろう。
まだ中田は若い。
現役復帰するならば、かつての中田ファンに私は戻るだろうと思う。
がんばれ、中田英寿。
7月25日16時40分からNHK総合で「中田英寿が見たワールドカップ、独占インタ!」として放送される。
私が見たのはNHKのBS放送だったようだ。
サッカーでフィールドの中央を守り、フォワード(FW)とディフェンダー(DF)の間に位置し、両者をつなぎつつ攻撃と守備の両方に関わるポジションのことである。
ゲームを組立てる重要な役割を持つ。
アルゼンチンではVolante(ボランテ)という。
スペイン代表のMFであるシャビ(Xavi)のワールドカップ決勝戦でのほぼ全プレーを注目してみてみた。
スペイン・カタルーニャ州テラッサ市出身でリーガ・エスパニョーラのFCバルセロナに所属するスペイン代表の MFである。
決勝戦のシャビのプレーを見て、あの中田英寿が現役復帰したいと思ったというから見たのである。
7月23日夜9時からのNHKのテレビ番組で「中田英寿の見たワールドカップ」を放映していた。
その中で決勝戦の終了直後に中田英寿が吐いた言葉が「シャビ」だった。
シャビの役割なら自分の年齢でもできるし、やってみたいと思ったのではないだろうか。
中田はおそらく復帰するだろう。
その光景を撮ったのはNHKの手柄だ。
中田英寿は日本のMFとしてシャビと同じ背番号8番をつけ、ドイツW杯のグループリーグ全3試合にフル出場した。
ブラジル戦終了後にピッチに仰向けになりタオルを頭からかぶって10分間ほど泣いていたシーンは有名である。
そのプロ中のプロである中田が、涙のブラジル戦から4年後の南アフリカ大会決勝戦で見たのはシャビのプレーだと語ったのである。
実は私はほとんど決勝ではシャビの姿を追って見てはいなかった。
スペインはイニエスタとビジャとプジョルのチームだとばかり思っていた。
しかし、プロが同じ試合を見るとそうではないということだった。
スペインはシャビのチームだということだ。
決勝点のシーンではシャビは画面に登場してこない。
それはスペインサッカーのスタイルではなく、セスク・ファブレガスによってまるでオランダロッペン式に右サイドを突破することから生まれた勝機を生かしたシーンだからだ。
シャビは画面を右に外れた位置にいたはずだ。
だからシャビは私にとって印象が薄かったのだ。
スペイン対オランダの決勝戦「90分+30分」のフル試合をビデオで見直してみた。
背番号8番のシャビに注目してみた。
シャビがつぶされているときはスペインの攻撃の目が失われていた。
シャビが自由に球をさばいていると、シャビから鋭い攻撃開始の指令パスが出ていた。
それを合図に前方の選手たちは一斉に互いに約束していたかのような場所へ向かって加速する。
シャビはスペインの司令塔であった。
そしてその動きは120分間まったく変わらなかった。
MFの走る距離や速度はフォワードほど要求されない。
位置はいつもピッチの大体真ん中辺りなので体力の損耗は少ない。
それでいてゲームの流れを変えることができる。
頭脳プレーそのものである。
年齢や体力によらず勤まるポジションである。
中田はそこにプロとしての自分の生き方を発見したのだろう。
万一現役に復帰するとしても、中田はおそらくJリーグではやらないだろう。
スペインかイタリアだ。
「シャビの価値」を認めているプロリーグに名乗りを上げるのではないか。
中田の番組発言に刺激されて、もう一度決勝を見た私だったが、確かにプロが見るサッカーは違うことがわかった。
中田はシャビの優れたプレーを一番印象深いものとして指摘していたが、これまで決勝戦を2回(ライブとビデオ再生)見たときには、その意味が理解できていなかった。
中田に言われて今回3回目に見たときは、番組内で解説の山本さんがいう言葉の意味が理解できた。
山本さんは、2度ほどシャビのプレーを絶賛していたのだった。
つまり中田と山本さんは同じところを見て評価しているのだった。
私は目が見える人間だが、それなのにそれが見えていなかった。
サッカーは奥が深い。
中田が日本代表のMFを勤めるとすれば、フォワード陣やサイドバックの人選は中田自身が決めねばならないだろう。
自分がパスによって理想的な形で使える能力を持つ人材が中田の周囲に必要となるだろう。
監督が代表選手を人選するようでは中田は生きてこないだろう。
それだけ中田は選手としては難しい人材だ。
中田には世界が見えているからだろう。
テレビ解説者の「山本監督」に、中田MFという組み合わせがいいかもしれない。
私は「フォワードの起用ミス」を今回の日本代表の敗戦理由としてあげたが、それは瑣末な現象だったかも知れない。
一人だけわがまま勝手なフォワードを一人交代させても負けていた可能性が高い。
ワールドカップで決勝まで進もうとするには、その程度のミスの修正ではすまないということだ。
中田はパラグアイ戦に確実に勝つ方法を知っているだろうし、日本が優勝するための方法も見えていることだろう。
パラグアイ戦では、日本代表は防御一辺倒で「戦うことを忘れていた」という見方は私も中田と一緒だった。
引退後の中田の行動は尊敬に値するが、私はあまりそれは好きではない。
50歳の中田の行動ならば賛同するだろう。
まだ中田は若い。
現役復帰するならば、かつての中田ファンに私は戻るだろうと思う。
がんばれ、中田英寿。
7月25日16時40分からNHK総合で「中田英寿が見たワールドカップ、独占インタ!」として放送される。
私が見たのはNHKのBS放送だったようだ。
2010-07-24 20:43
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