遺墨「一日不讀書口中生荊棘」の意味 [奥州街道日記]

安重根(Wikipedia)..jpg 安重根(安重根(Wikipedia)より))

「安重根(Wikipedia)」の記事には、彼の辞世の句とも言える漢文がさらりとこう書かれていた。

『"一日不讀書口中生荊棘" 安重根が獄中で書いた遺墨の一つ。』

これが赤穂藩藩主・浅野長矩の句であれば、辞世の句に込められた思いを解説するだけでページを消化することだろう。
罪人である安重根の言葉の意味にまったく触れないようにしているということに「奇異」な雰囲気を感じてしまう。

消化不良のまま街道を旅するわけにもいかない。

「一日不讀書口中生荊棘」の大切な意味を解説しているサイトを探してみた。


『第三回韓日基督教共助会修練会が4月の1日から3日間、ソウルのイエス教長老会女伝道会館を会場に開催された。

わたしは、閉会の翌日の午後、日本福音ルーテル挙母教会の明比輝代彦牧師と共に、安重根記念館を訪れた。

近くの公園には韓国の春を告げるレンギョウの黄色い花が咲き誇るかのように咲いており、桜も満開であった。
桜の花を静かに楽しむ人々は大勢いたが、日本のような酔客を見ることばない。

ソウルタワーの近くにその記念館はある。

安重根は、1909年10月26日、ハルビン駅で伊藤博文を殺害した人物である。

韓国では、今なお多くの人々が、祖国の独立と東洋平和のために命を捧げた彼を義士と呼び、 記念館に足を運んでいる。

処刑されるまで半年しかなかったが、彼の遺墨は二〇〇余点に及ぶと言われている。

その中に「一日不讀書口中生荊棘」というものがある。文字どおり、「一日でも書を読まざれば口の中に刺が生じる」という意味を持つ。

どれだけ社会的な活動をしていようとも、読書を怠ってはならないという思いが表れている。

彼は、19歳の時、フランス人の神父から洗礼を受け、伝道に力を尽くした時期もある。

キリスト者にとって書と言えば、聖書である。

この書を一日読まなければ口の中に刺が生じるという思いを果 たしてわたしたちは持っているだろうか。以下略。』
(「一日不讀書口中生荊棘(2002年6月) 大島 純男 」より)
http://www.kyojokai.com/zasshi/kan0206.html

この記事で安重根の言いたかった「書」とは聖書であると看破した大島純男氏とは誰であろうか。

『大島純男牧師説教バックナンバー』というサイトがああった。
http://www.mb.ccnw.ne.jp/minamiyama/sekkyou/2005nendo_sekkyou.html

春日井教会の大島純男牧師である。

『安義士は30歳だった1909年10月26日、中国ハルビン駅で68歳の大物政客、伊藤を射殺した。 そしてちょうど100年前の1910年3月26日午前10時、旅順監獄で処刑され、殉国した。
安重根義士の狙撃から100年、すなわち1世紀が過ぎた。』

(「伊藤博文暗殺犯安重根処刑100年、追悼ではなく顕彰一色の韓国」より)
2010年03月27日
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/0204ff8d4f12ec7f542e551708b1080d

ちょうど百年前の暗殺事件だった。
犯行時には30歳になっていたという。

大島純男牧師は『(安重根は)19歳の時、フランス人の神父から洗礼を受け、伝道に力を尽くした時期もある。 』と書いている。

つまり、およそ11年間の間、 安重根はカトリックの強い信仰のもとに、抗日活動に身を投じていったことがわかる。


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StepEmeva

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by StepEmeva (2019-06-16 18:51) 

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